『私が話したことを全て正しいとは思うなよ。』

学生時代、『阿字観の大家』と呼ばれる大阿闍梨が言いました。

 

『私が話したことを全て正しいとは思うなよ。』と。

 

これは当然、私にも間違いがあるからという意味でもなければ

 

私も嘘をつくことがあるからという意味でもありません。

 

密教瞑想の真髄を極めたような方です。

 

これ以上の話はない。

 

それでも尚、簡単に私の言葉を信じるなよと。

 

つまりは一度、自分で考えろという事です。

 

正しい話を、正しい話として噛み砕けという事です。

 

そしてもう一つ

 

『私が話したことを全て正しいとは思うなよ。』

 

そう言える大阿闍梨の大いなる胸の内を感じとって下さい。

 

本物の教えの中にある本物の言葉でしょう。

 

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